<序>
今でも不思議に思うんです
なぜ、会ったこともない、特に熱烈なファンでもない、アメリカのギタリスト”ノーキーエドワーズ(Nole Floyd Edwards)”氏と亡くなる直前まで深い絆があったのか、それを紐解いてみたくなりました
六本木にベンチャーズを弾くアマチュアが楽しめる店を開業したのがきっかけです
中堅サラリーマンとして45歳のこれからというときでしたが、好きだった音楽を定年なくいつまでも続けられる仕事にしたいという願望が強く、介護していた父が亡くなったのをきっかけに、23年勤めた会社を思い切ってフレックスリタイアしました(二人目の乳飲み子が生まれたばかりでしたが、妻の理解もあったので)
よせばいいのに、赤坂と六本木に2店舗も同時にだしてしまいました
案の定、2年で資金も底をつき始め閉店を余儀なくされ、挫折感に陥りました
それは断崖絶壁の後がないという、最初に味わった人生絶体絶命の時でした
妻や友人たちに後押しされ、最後のチャンスにもう一度がんばろうと、元会社時代通いなれた赤坂にいい物件はないかと探しまくりました
そして、やっと今の店が環境的にもベスト条件だと思い2つの店をたたみ1店舗にまとめ越してきました
この2年間で退職金は湯水のように消え、契約金などもあり蓄えのない状態で最後の砦を構えることになりましたが、小さな夢でも存続させることに、それはそれは心血を注ぎました
しかしながら2年間で使ったお金はまったく無駄になったわけではありません
・元の会社関係の方々、学生時代の友人たちが応援してくれて、常連のお客様が増えたこと
・これまで購入したものを有効活用し店舗にあまり経費をかけずにオープンできたこと
・ベンチャーズを愛好する多くの仲間や人材ネットワークができたこと
・ノーキー氏と出会ったこと
<続く>
次回はどうしてノーキー氏と出会ったか、について