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私の人体実験の結果からわかること

前回の脳梗塞寸前のレポートにあるように、4年前の画像と今年の画像でわかるように、頸動脈の一方が完全にプラークにより詰まっていました
たった4年間でこんなにも早く血管が詰まるのは何故か調べてみようと思い、仮説を立てて検証してみます

仮説<コロナウィルスが関係しているのではないか>

この4年間に何があったかを思い出してみました

2019年11月
いわきの温泉センターでバンドライブに出演した際、メンバーの一人が風邪のような症状があり、同乗していたメンバーに移ってしまい演奏後に具合が悪くなりねこんでしまいました
夕食事時に起きてきましたが好きなお酒も飲めず、食事も味がしなくて食欲がわかないようでした
翌日は何事もなかったように具合の悪かったメンバーはゴルフもできました
次の日はそのメンバーと私の妻と息子が同乗して帰宅しましたが、私はそれから高熱が出て2~3日寝込んでしまいました
家族も熱が出て同じように具合が悪いようでした
私より若い人たちはそれほど重篤にはなりませんでした
コロナが日本で発表されたのは翌年の1月ごろでしたから、今思えば、先行してコロナにかかっていたのかもしれません

2022年7月
バンド練習のメンバーの一人がコロナで陽性になり2週間隔離されていましたが、解禁日の翌日に練習に参加しました
まだ、店はコロナ対策を万全にしてました
練習後関係者6人と楽しく食事をしたのですが、その翌日から3人くらいが高熱や咳などの症状が出ました
私も38.9度の熱が出て2~3日寝込んでしまいましたが、PCR検査は受けず自己検査の抗体検査だけで陰性と判断してしまいました
やはり、抗体検査では陽性にはならなかったものの、コロナ(オミクロン)だったかもしれません

こういう経緯がありましたが、その間に自分の身体には次のような兆しなどがありました

2021年4月
近くの神社で花見をしたときに、桜の木を見上げていたら急にめまいがしてふらつきました
最近めまいはしたことがなかったのですが、その後再発はしなかったので気にもとめませんでした

2022年4月
2021年7月に亡くなった大学の先輩のお墓参りに麻布十番のお寺に行った帰り、近くのお蕎麦屋で精進おとしをするためお蕎麦を注文したのですが、急にめまいがして気持ち悪くなり吐いたりしましたので、タクシーで係りつけの病院に急行しました
そこではMRIなどの検査を1時間ほど受けましたが、脳には異状なく熱中症という判断でした
この日は妙に暑かったが水分補給が足らなかったのだと、思ってました
その後、前にも書いた通り、目の焦点が合わなかったり、右目にカーテンがおりるような症状が時折出たりしたので、入院し精密検査を経てステント手術をした次第です

コロナウィルスの体に与える影響力について、医学的な学術論文などから、脳梗塞になりやすいことが判明しました
また手足の末梢神経にも影響し痺れたりすることもある”ギランバレー症候群”の原因にもなるとありました(付記を参照)

実は、数年前から足の指の感覚が数本なくなってきており、原因はなんだろうといろいろ考えていました
長年悩まされていた爪水虫のつけ薬の影響だとも思ってましたが、学術論文を調べるとこれもコロナが原因だという思いが強くなりました
末梢神経への影響があるようです(付記を参照)

●コロナ菌による脳梗塞のメカニズムについて
人間の免疫細胞がコロナウィルスを退治する時に、自分より大きいと細胞核にあるDNAでウィルスを包み込み始末するプログラムが働くのです
これを”エトーシス(ETosis)”と呼び、好酸球が自爆してその2mくらいの長いDNAでウィルスを巻き付けて殺す最終手段で、アポトーシス(自然死)やネクローシス(事故死)とは異なる非常用免疫細胞の攻撃です
この自爆したときに排出される顆粒やタンパクが大量に血流にのると、プラーク(血栓)の原因につながります
これが脳梗塞の要因となり、数年経って罹患する人がでてくるのでしょう
コロナ発生から5年後に脳梗塞などの脳疾患で亡くなる方が多くなるとの巷の噂もありますが、ある意味納得できます
ワクチンもコロナ菌を培養してつくられるものですので、そういう危険性を免れないのではないかと思われます

●末梢神経障害”ギランバレー症候群”について
これもウィルスにより免疫細胞が活発になったときに、自身の末梢神経を攻撃してしまうもので、手足の感覚の異常、顔の筋肉の麻痺、目を動かす筋肉の麻痺、飲み込みに関する筋肉の麻痺、自律神経の障害などを引き起こします
血液検査により抗ガングリオシド抗体の有無で調べることができます
治療方法は、免疫グロブリン大量静注療法(免疫グロブリンを5日間投与)などがあるようです

この仮説があっているかどうかは、今後さらにデータが物語ってくれることだと思っています
健康でワクチンを接種した人も、高齢者の方も、コロナによる脳梗塞には注意して健康にお過ごしください

☆参考文献
研究の紹介/アレルギー・好酸球性炎症の研究 (akita-u.ac.jp) 秋田大学

新型コロナ 重症患者の13%で脳梗塞などの「血栓症」発症 | 新型コロナウイルス | NHKニュース 香川大学

ギラン・バレー症候群 | みんなの医療ガイド | 兵庫医科大学病院 (hyo-med.ac.jp) 兵庫大学

脳卒中(特にTIA)にならないために(その3)★ほおっておいたら一巻の終わりだった

(その1)はこちら→
(その2)はこちら→

初稿2023年2月10日

<手術の概要>
ほぼ一週間の入院で(2月5日~10日)退院日は誕生日の2月10日でした
入院後の翌日2月6日にカテーテルとバルーン(風船)によるステントを患部に入れる手術が施されました
バルーンは針の先についており血管を広げステントを取り付けしやすくするもので、取り付け後は回収されます

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左の頸動脈はすでに詰まっており血流がない状態で、さらに図の幹部で示す脳幹への左頸動脈が右腕との分岐部でかなり細くなっています。ここの血流が止まると、全ての情報の関所である脳幹が機能しなくなり手足や内臓が機能しなくなるので、死にも至ります
右目の異常から各種検査によって早期に頸動脈狭窄症を発見することができたので大事に至りませんでした(そのままにしていたら、半身不随か即死は避けられなかったとのこと

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ステントの模式図

<2日目>
ICUでの所要時間は約1時間半でした
術後は3時間半の間は刺した動脈からの出血がないよう、身じろぎは一切できない体制でベッドにじっとしていなければなりませんでした
血液さらさらの薬とコレステロール低下の薬を服用してきたので、出血があるとなかなか止まらない状態でした
・バイアスピリン(抗血小板薬、血圧のコントロールが必要)朝1錠
・クロピドグレル(ADP酵素の働きを阻害する抗血小板薬)朝3錠
・アトルバスタチン(コレストロールを作り出す酵素の抑制)朝1錠
・エパデールS900(動脈硬化による痛み改善、高脂血症抑制薬) 朝夕1錠
・タグキャブ(胃酸分泌を抑え、アスピリン投与時の胃潰瘍防止薬)朝1錠

ステントを入れる時の要注意事項は、血流が早くなると血栓(プラーク)が脳に飛ぶことがあるため、血圧が高くならないように降圧剤を投与して血圧を安定的な120mmHG前後で手術します

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手術台での実際(まな板の鯉です)

手術は14時ころから始まり15時半ころに終わり目が覚めた後はICUでの面会が少し許されましたが、意識がボーっとした状態で何本も腕に管を付けられ19時までは身動きできない絶対安静でした
この日は朝から絶食絶水で、21時半にやっと水だけ飲めるようになりました
朝6時まではとても長い時間に感じられました
ICUには何人も患者さんが入っておりあちこちからモニターの電子音が聞こえてきます
血中酸素量、脈拍、血圧が設定の数値を外れると、モニターからピーポーピーポーと鳴り警告音を発します
最初は気にならなかったが、あちこちから聞こえてくる音が気になりだすとノイローゼになってしまうのではないかと、不安になりました
ほとんど寝付けない状態で、少し寝かかると手に巻いた血圧計が30分に一回のペースで膨らみ、それで起こされ、うとうとすると1時間単位で看護師が点滴のチェックやなんやかんやで起こされ、朝まで熟睡などできる環境ではなかった

ICUに入るときには指示された必需品のほか、
・耳栓(少しでもあの電子音から遠ざかるため)
・厚手の靴下やネックウォーマー(エアコンで足先や首回りが冷えます)
と思いました

ここの集中治療室には3種類あります
① ICU 最も重篤な患者が対象で2人に1人看護師が付きます
② SCU 脳疾患の患者が対象で3人に1人看護師が付きます
③ HCU それほど重篤でない患者が対象で4人に1人看護師が付きます
遅番の看護師さんは19-8時くらいまで完全徹夜で患者の看護をしてるようなので、抜けや間違いのないよう患者の時間管理をする重要は職務です
かなり重労働なお仕事で、患者の命を預かる若い天使様たちです、とても感謝に堪えません

<3日目>
長い長い夜が終わり朝の帳が下りたころ起こされ、検査が始まりました
待ちに待った朝食後、あのやかましいMRI、脳のレントゲン、血流検査(CT:ステントで血流がよくなるので血管に損傷などがないか調べる)を受けました

執刀医の回診があり、すべて順調な結果となっているとの報告を受けました
あらかじめ執刀医には、退院後すぐにギターを弾くので失敗なきよう、お願いしておきました
なんと執刀医(若く見える)もベーシストだということでしたので、なんとなく心強い気がしました

<4日目>
最後の検査は、頸動脈エコーです
これはMRIなどでは見えない首周辺の血流をエコーで調べます
前回経験した不愉快な造影剤を使う検査ではないので助かりました
患者の負担が少ないジュエルを患部に塗る超音波検査で被爆の心配もないです
カテーテルを入れた右足の付け根からバイ菌がはいらないように抗生物質の点滴を30分します

<5日目>結果報告
すべての検査が終わり、医師から術前・術後の画像を見せてもらいました
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図から分かるように右脳側の血流がかなり良くなっており右脳の働きが活性化します
右脳の働きは、イメージ脳、感覚脳、アナログ脳などと呼ばれ、デザインや音楽などの芸術的な活動や、アイデア・ひらめきなどを必要とする企画の仕事、学問的な研究や技術の開発などです
目の異常(二重にみえたり、カーテンがかかる黒内障)は暫く起きていませんので、心配はなさそうです
またあの辛かった血流検査の結果、脳梗塞はどこにも発生は認められなかった
10日には期待通り、天候は雨だけど晴れて退院です

<退院後>
今回使用したステントは、10年くらい前のものとは異なり金属としての反応はしない新しい素材で、一生交換不要でありノーメンテナンスだとのこと
ただし、MRIやエコーなどの血流検査はしばらくは定期的に受けることになります

<脳梗塞につながる頸動脈狭窄症の原因>
執刀医に脳梗塞の原因について知見を聞いてみました
喫煙、過度の飲酒、食べ物、運動不足などで血中の中性脂肪などが増え血液がドロドロになるというのはよく言われていますが、強い放射線(レントゲンは微弱)受けた場合にも、血栓ができやすいとのことでした
思い返せば13年前2009年に中咽頭ガンで右首に放射線治療を受け、それが今頃になって血栓の原因になることもあり得るという見解でした
放射線治療との偶然が重なり血栓をこの4年間で助長した主犯がコロナではなかったか、と思っています

大腸がんの時もそうでしたが、今回も早期発見で大事に至らなかったのは、とてもついていた・・・・・、と感じています
還暦を過ぎたら早期発見が元気で長生きする秘訣で、体のウォーニングを見逃さないことが大切です
いままで健康で病院通いしたことがない人にとっても”転ばぬ先の杖”の参考事例になれば幸いです

(結論) ガン治療の放射線とコロナ感染は後々の脳梗塞に注意
強い放射線治療のあとは血栓ができやすくコロナが助長する
★目の異常(二重に見える、カーテンができる)に気付いたら、頸動脈狭窄を疑う
★重篤な脳梗塞にならないためには早期検査が肝要(特にこれまで健康な人へ)

参考(関連する統計データ)
☆死因について 脳血管疾患(脳卒中)=くも膜下出血+脳内出血+脳梗塞

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☆厚労省の参考データなどから分かること
死因のトップはガンであるが、部位別にみると心臓や脳に起因するものが断トツである
脳卒中のなかで脳梗塞は高齢になるに従い急速に増加している
脳梗塞の原因には、高コレステロールや不整脈(心房細動などが原因)による血栓(プラーク)発生が主なものです
つまり脳梗塞は高齢者にとって加齢とともに発生する脅威的存在であり、健康なうちに飲食の見直し、適正な運動することで、予防保全しておくことが大切です
私も2月10日には72歳となり、健康寿命年齢に達しまたのでますます健康には注意して過ごしていこうかと、改めて思う次第であります

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入浴事故4593件のうち死亡した1528人は、119番コール、すなわち救急車の要請があった時点で心停止であった。発見された場所について、1461人が浴室内。それも浴槽の中での死亡が1274人とほとんどを浴槽の中が占めていた
これまで死因は、いわゆる「ヒートショック」と考えられ、暖かい居室から廊下、浴室と室温が下がっていく環境で服を脱ぐと、血管が収縮して血圧が上がり、直後に風呂につかって体が温まると、今度は血管が拡張して血圧が低下する
そのような“血圧の乱高下”によって心筋梗塞や脳卒中などが引き起こされるといわれてます
最近の調査では、浴槽で亡くなる事故が多いのは、湯船の中で熱中症になり意識障害や脱力感が起き、ずぶずぶと溺死してしまうことだとあります
夏だと熱いと汗をかきますが、熱い湯船だと汗をかいているのに気づかないで、いつのまにか熱中症になってしまっているのです

★認知症について
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認知症患者は2025年に700万人を突破。65歳以上の5人に1人
認知症患者の数は2020年時点で630万人と言われていますが、MCIと呼ばれる認知症の手前の方や、一人暮らしなどで医療機関にかかっていない、いわゆる”かくれ認知症患者”の方も含めると、現在ゆうに1000万人を超えていると予想されます
脳梗塞との関係は分かりませんが、ピンピンで老後を迎えたい方には一番気になる認知症ですが、家族など周りに迷惑をかけたくはないという思いは誰でもあるでしょう

☆認知症になりにくい生活習慣

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ご参考までに

72歳で生き返ったラッキーな私でした。

最後に
ご心配をおかけいたしましたが、無事に退院し、平常生活に復帰しました。

脳卒中(特にTIA)にならないために(その2)★目がすべてを語っている

(その1)はこちら→

初稿2023年1月28日

昨日(2023年1月27日)に検査結果と今後の処置計画がでました

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この図のように右側の頸動脈の狭窄(閉塞)により、右の椎骨動脈が詰まり脳への血流が完全に止まっていました
しかしながら、左の椎骨動脈がそれをカバーするかのように脳への血流を辛うじて支えているのが実態でした
この一本で生命を維持しているので、もしここが閉塞してしまったら一巻の終わりです
驚いたことにそこも狭窄が始まっていて、プラーク(血栓)により血管が細くなっているのが画像でわかりました
患部は、心臓から上方大動脈が鎖骨の所で、腕に行く動脈と脳に行く動脈に分岐しています脳に行く脛骨動脈がその分岐点の近くでプラーク(血栓)により血管が細くなっているのでした
眼動脈はその脛骨動脈から最初に分岐しているので、血流が弱くなると目が二重になったり、カーテンがおりたようになる黒内障が発症します
なので、目が最初に異常になるのは、脳梗塞が始まったという前兆です
私の場合は、右目が二重になったり、数分カーテンがおりたようになりましたので、主治医に相談して脳の検査をした次第です

いつ頃から狭窄が進んでいたのかを次の画像で確認できます

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左が現在で右が4年目前の脛骨動脈の状態です
左右逆になっていますが、左の写真の左の動脈(右脛骨動脈)に血流がないのがわかります
左脛骨動脈が頑張っていますが、血圧の関係で時折右目に異常をきたしたのです
4年前から何があったか思い出してみましたが、特に特異なことはないのですが、二年半前コロナが騒がれていない時に熱が出て痰がよくからみましたので、今思えばコロナだったかもしれません
調べるとコロナにかかると脳梗塞を発症しやすいとの医学的報告がありました
https://www.chp-kagawa.jp/department/a014/detail017/

そう断定はできませんが、次にどのような治療をするのでしょうか
医師からリコメンドされたのは、
① このまま内科的治療
② ステントを入れる
③ セカンドオピニオン

私は②を選択しました
やはり1本の血管だけでは、何かの拍子に詰まってしまったら、脳の働きと心臓も止まり一巻の終わり(突然死)にはなりたくない
しかし、ステントを入れることでも、その瞬間血流が多く流れ傷んだ血管が破れ脳出血を起こしたり(ステントを入れる前には血液サラサラの強い薬を投与します)、プラークが脳に飛び血管を詰まらせた場合、身体的障害を発生するリスクがあるので、これも怖いです
その剥がれたプラークを捕捉する技術も進んでいるとの話がありましたのが救いですが、医師の腕を信じるしかありません

そういうわけで、善は急げの胸中から2月6日にステントを入れる手術をすることにいたしました
いったん脳への血流を止める(仮死状態)にするため、患者が暴れないように全身麻酔となりますので、目覚めた時どこにいるのか、一抹の不安はあります
退院はなんと誕生日の2月10日に決まりました
翌日には誕生パーティが予定されていますので、何が何でも無事に生還します

結論隠れ脳梗塞・・・・・に注意(コロナが犯人)
コロナは脳梗塞を助長することがあるとの報告がありました
★ワクチンもコロナ菌をつかっているので、楽観はできません
コレストロールが高い人は、飲食や運動にも留意してください

<続く>

脳卒中(特にTIA)にならないために(その1)★目がすべてを語っている

初稿2023年1月20日
改訂2023年1月21日

私の父は67歳夏の時に上半身肌で扇風機を付けて昼寝をしているときに脳梗塞を発症し、15年間車椅子と寝たきりの生活で母の介護に託す生活でした
その母も晩年は脳梗塞を発症し3年間病院で寝たきりの生活でした
従って家系的にも脳梗塞は私にとってはとても脅威でありました
子供たちの将来にも関係することなので、今後自分の例をもって注意を喚起するよう伝えます

脳卒中とは脳出血と脳梗塞があります
この中で脳梗塞は入院患者が2019年で250万人、年間30万人との調査データがありました
要介護4~5の方は15-40%に及んでいます

脳梗塞の種類には4種類あります

①アテノーム血栓症脳梗塞
動脈硬化による脳内外の血管閉塞
②心原性脳塞栓症
心臓病が原因で脳に血栓が詰まる
③ラクナ血栓
太い血管や細い血管に血栓ができ血流が低下する
④一過性脳虚血発作(TIA)
脳梗塞と同様な症状が短時間続いて自然に消滅するが、本格的な脳梗塞のに前兆となる

脳梗塞の中には一過性脳虚血発作(TIA)というのがあり、一時的に二重に見えたり黒っぽいカーテンみたいのが降りてきたりします。24時間以内に消えていくのが通常ですが本格的な脳梗塞に発展します
TIAを発症した人の10-15が3カ月以内に脳梗塞になり、その半数が2日以内に発症する研究結果があります

私の場合は、昨年二重に見えることがしばしば起こり、右目にカーテンのようなものがおりてきて視界を遮ることが時折起こりましたが、数分で消えるので運転などには問題はなかったのです
これはまさにTIAだと思いました
主治医に相談してCT、血流検査、MRIを受けてみたら、右頸動脈が詰まっていて脳に行く血管に血流が行ってないように映っていました
目に行く血量が少なくなっていて、左の頸動脈からの血流が頑張っている状態だとのことでした

9時過ぎからICUに入り、すぐにどこが詰まっているかを、カテーテルを足の付け根から入れて調べる検査を受けましたが、この検査は二度と受けたくないくらい辛いものでした
検査中、検査後を含めて3回吐きました
X線に画像が映るために必要な造影剤を、カテーテルを通して全身に部位に送るものです
頭、首、両手足など部位ごとに前後の画像を撮るもので、3~4時間要しました
造影剤は体が熱くなりますが、今回は濃いものを使うため生理食塩水を点滴しながらの検査でしたが、目の場合は雷みたいな閃光が映ったり、手足の場合はまるでカイロをしてるかの如く熱く、頭の場合は割れてしまいそうな痛さがありました
途中で気持ち悪くなり吐いたりしたので何度もギブアップを唱えましたが、結局最後までやられてしまいました
13時過ぎに病室に戻っても吐き気が止まらず、二回ほど吐いてしまいました
朝から絶食でしたが出された食事もほとんど口に入らず22時には寝てしまいました

今回は、2泊三日の入院でした

①1日目はCT,頭部 レントゲン、MRI、点滴のための針を入れました
陰毛をきれいに剃ります(体を固定するテープをはがすときに痛いからです)
②2日目は早朝5時半から生理食塩水の点滴がはじまり、9時に手術室(ICU)にいき、造影剤の準備、頭や体がビクリとも動かさないための固定、局部麻酔をして右足付け根より頸動脈への針刺し、管がうごかないように下半身のテープ止めを施し、前述の検査をされました
病室に戻っても、注射口から血が吹き出ないように同じ姿勢で4時間我慢しなくてはなりませんでした
その間は何度も看護師が着て血圧、体温、点滴のチェックをするものですから、少し寝入っては起こされる繰り返しでしたので、かなり疲れが残りました
3日目は、特に説明なし 後日眼科の予約を取った後は、10時退院の手続きをして終了

想像ですが、考えられる今後の治療方法は、
①外科的:ステントによって頸動脈にカテーテルを入れる
②外科的:詰まった個所に穴をあけ切除する
③内科的:プラーク(血栓)を溶かす薬を内服し様子を見る
など
先生からの結果説明がイラストを交えてありました

・右側の頸動脈は完全に詰まっていて、血管がボロボロで処置できないためそのまま
・左側の頸動脈にもいくぶんプラークがあり、血流が弱くなっている
・右目への血流はなぜか左側の頸動脈からなんらかのバイパスができて辛うじて血が通っている状態であるので、早急に左の頸動脈のプラーク箇所をステント等で拡張する
・眼科で右目の網膜血流低下があるか、頸動脈エコーを行い、血流の再確認をします
今後抗血小板薬(2種類)の内服を開始する
①バイアスピリン:抗血小板TIAに効用のある血栓・塞栓形成の抑制
注意:アルコール飲料と併用しないこと、腎機能障碍者肝機能障害者の機能低下
②クロピドグレル
注意:TIA発症後の再発防止、出血の場合や重篤は肝腎障害、持続的な高血圧、高齢者は考慮する

次回は
・1月24日に眼科と頸動脈エコーで目の障害の再確認
・1月27日に必要な処置の診断が下る(カテーテルによるステント血管拡張処理)

病気死因の原因は2001年のデータでは
第一位:ガン(31%)  第二位:心疾患(15.3%)  第三位:脳卒中(13.6%)
ですがここで、部位別に致死率を考えてみると
ガンは全部の部位の合計(大腸、肺、胃、すい臓の順)であるのに対し、脳卒中は脳だけの部位ですので、死因の原因のトップは脳卒中だと思います
高齢でも健康な方も飲食による高血圧、高血糖には特に気を付けて明るい人生を送ってください

<生活上の注意事項>がありました
・ゴルフはOKですが、熱中症は避けこまめに水分をよくとること
・アルコールは飲みすぎなければOK
・寒い時に熱い湯船につからないこと(血管が広がり血圧が下がり意識がなくなったり、脳梗塞になりやすい)
・脱衣所と風呂場の温度差を少なくする(冷えると血圧が上がり脳出血を起こす)
風呂場での死亡原因はトップクラスです

◎感想
・まず、右の頸動脈が完全に閉塞していて全く機能してないのには驚愕しました
それでも左頸動脈の活躍に感謝しています
左も詰まっていたらそれこそ半身不随になるところでした
テレビでも最近はSMC(間葉系細胞)による再生技術が発表されて、自己の幹細胞から臓器などあらゆる部位の再生が可能になるという番組がありました
ミイラなど古代からの夢であった若返ることが実現する時代も、そう遠くではない気がします
・ゴルフはもちろん指を使うギター、パソコン、麻雀なども右がだめでも左がきちんとカバーするシステムはすごいです
・大腸がんの時と同じ割と早期発見で大事に至る危険性が少ないことが判明したので、気持ちが落ち着きました
・目の症状から原因がわかったので、今後の治療プランも納得できます

結論 目はすべてを語る(病の兆候の鏡)

脳梗塞、いわゆる一過性脳虚血発作(TIA)が起きると頸動脈に一番近い眼動脈に血流が途絶えるために、目に異常をきたします
目が脳梗塞の発症のバロメーターである
★健康な人ほど油断大敵! 罹患した時は重篤になる可能性があるので、生活習慣に充分留意してください

私の履歴書(2)ノーキー氏との出会い

モズライトギターの創始者セミモズレー氏やノーキー・エドワーズも来たことがある六本木のベンチャーズ専門のライブハウス(Hilldun)に、ベンチャーズバンド(Adventures)のサイドギターでデビューしたのがそもそものきっかけでした。

その時に提示されたのが24曲でしたが、なんと知っている曲はわずかに1-2曲でした。
学生時代に買ったベンチャーズのLP(ライブインジャパン第一集)しか弾けなかったのですが、曲はマニアックなものばかりで、いただいたカセットの音源を頼りに全曲ソラで完コピをしました。
それ以来、ベンチャーズは奥が深いなと思いベンチャーズHistor ybox(全曲まとめた全CDパック)を購入し一生懸命聴きしました。
その後ギターマガジンにバンド募集して集まったメンバーと各地でベンチャーズライブ活動をしたあげく、1994年43歳の時にとうとう赤坂のライブハウス(Stage-1)で華々しく赤坂ベンチャーズとしてデビューし、3年間くらいほぼ毎月出演しました。
お客様の前で演奏することがバンドとしての自信につながりました。

1995年7月29日に初めてノーキー・エドワーズ氏と対面することになりました。
それは、ノーキー・エドワーズ来日コンサートの後援をすることになり、市川市文化会館での公演のスポンサ-となったことです。
その時はノーキー・エドワーズとナッシュビルバンドの前座を務めましたが、ノーキー氏や後に何度も彼のバンドで来日したケリー・マーク氏から、我がバンドのパラダイスアゴーゴーの演奏を褒められて、天にも昇る気持ちでした。

<ノーキー・ジャパンツアー>
(続く)