「ケトン体、糖質、糖尿病、肝臓がん、生姜、MEC、コレストロール、ココナッツオイル、白米、江戸患い、脚気、体温、禁酒」
昨年末の定期検診より、肝臓がんの疑いがあるとの検査結果がでました
悪性であろうが良性であろうがまだ初期段階なので、切除してしまえばどうってことはないのですが、肝臓は沈黙の臓器であるとともに切除しても再生可能な臓器でもあります
3度目のガンがやっときたな、とショックを受けることよりもまた病気との新たな戦いが始まります
60歳の時に続き、今度は65歳の壁でしょう
またブログを再開します
さて、これまで咽頭がん(2009年10月)、大腸がん(2011年12月)を経験し生活習慣にはこれまでになく注意を払ってきました
・食事 玄米に切り替えた
・喫煙 店内を禁煙にした
・酒 強い酒は避け、ワインとビール中心にした
・検診 毎年精密検査をする(エコー、CT、大腸内視鏡、胃カメラ、血液検査)
その後のがんの転移は認められず、体重は70kg(2008年)→54kg(2009年)→63kg(2015年)とベストに戻りました
コレストロールはやや高めだが、血圧は60-120あたりで安定
元来薬はきらいなのでリコメンドされても処方薬は一切服用しません
人間は本来自己免疫力があるので、自分で作り出した病気は薬などの治療なしで治せるはずだと信じます
つまり、生活習慣の基本となる飲食によって体のベースが出来上がっているわけなので、まず食事を見直すことが最重要な要素だと考えます
「食物⇒薬」
という方程式は成り立ちますが、逆は真ならず
薬には強烈は副作用がある点が違います
そこで栄養学的な見地から食事について見直すことにしてみました
以下がこれまでの結論です
健康キーワードを使って説明致します
まず怪しい俗説について
・日本人に胃がんが多くて外人は大腸がんがおおいのは、肉食の摂取量の違いによる
・コレストロールが高いと、脳血栓になりやすい
・血圧が高いと脳溢血になりやすい
・ダイエットはカロリー制限が大切
・がんの治療は3種の神器が必要(外科による切除、放射線による縮小、抗癌剤による縮小)
・糖尿病にはインシュリン注射
・炭水化物は60%摂取することが望ましい
など巷ではいろいろ言われますが本当に正しいかどうか最近では疑問です
新しい発見や異説が唱えられていますが、それらを踏まえて考え直してみたいと思います
そもそもヒトはその昔ホモサピエンスが先祖ですが、その前には300万年前パラントロプス、アウトラロピテクスといわれる草食系原始人がいましたが、脳も小さく絶滅してしまい、肉食系のホモサピエンスが生き残ってきました
狩猟中心のため石を使った攻撃や肉食獣が残した骨を砕くのに親指が他の生物とは違い格段に発達しました
その後アフリカから長い間かけて日本に移ってきた民族が、3000年前の弥生時代に稲作を始めました
その前の縄文時代までは魚や貝を食べたり、小動物の狩猟による生活でした
米が主食になったのは人類史上ごく最近のことであり、本来は肉食であるヒトのDNAが伝わっていると考えられます
米は炭水化物であり、一方肉はタンパク質と脂肪です
自ずと消化酵素の種類も違ってきます
米などの炭水化物に多く含まれる糖質は脳の栄養として不可欠なものですが、一般細胞やガン細胞の栄養素でもあります
血液の中の糖分を調整する酵素はインシュリンですが、江戸時代ころより白米が主食となり始めると、すい臓が疲弊し糖尿病になったりビタミンが不足して脚気が急増してきました
〝江戸患い〟という言葉が武家の間で囁かれ蕎麦が好まれるようになったのも事実です
参勤交代で江戸に行くとおいしいごはん(白米)が食べられますがその結果ビタミンB1が不足し脚気になり神経炎や心不全になったとあります
将軍徳川家定、徳川家茂なども脚気が原因で死亡しました
また明治時代日清戦争で兵隊さんが脚気により戦地で大勢亡くなったといわれてます
明治政府は徴兵する際に、“ご飯を1日6杯食べられる”ことを宣伝文句にしてました
白米の茶碗1膳は角砂糖17個分に相当しますから、甘くない砂糖だと考えられます
砂糖は酵素でブドウ糖になり小腸から肝臓に蓄えられ各細胞にエネルギーとして送られます
すぐに燃えるガソリンみたいなものですので元気回復に即効力があります
脳が疲れた時に甘いものを欲したり、ゴルファーがラウンド途中でよくバナナを食べるのを目にしますが、筋肉による疲労回復にも即効薬として効果があります
これとは別に生物の体内は飢えた時にすぐに死なないような工夫があります
それはエネルギー代謝がガソリンのような糖質ではなく、炭火のようにじっくり燃えるような物質、すなわち脂肪やタンパク質によるエネルギー代謝が相当します
水だけで数週間断食しても死なないのは、体内の脂肪やタンパク質をゆっくり燃やしているからです
つまりダイエットするにはこの方法が自然で最も適しています
断食するまでもなく、糖質を抑え肉や油脂でエネルギー源を補給することでメタボにならなくて済むという方法があります
「ケトン体による体質改善」という新しい学説が昨年末に公表されました
ケトン体というのは脂肪酸がエネルギーに変わる時に肝臓で形成される物質です
脳内のブドウ糖が枯渇した時のバックアップ回路です
日本では炭水化物60%という推奨値を提示しています
炭水化物といっても、白米は90%以上糖質であり、きのこ類の糖質は0%に近いので食品によって含有率が違うので間違って解釈しないことです