月別アーカイブ: 2016年2月

2月26日

昨晩(2月24日)は雪も降りたいへん寒い日でした。
280年前の26事件があった日も雪でした。

さて、23日に大腸癌の主治医から、肝臓に転移したステージ4に近い大腸癌であると、診断されました。
5年目で転移したので、再発の可能性はほとんどありませんが、あと5年はフォローが続きます。
毎年、エコー、CT、MRI、胃カメラ、大腸カメラとその都度血液検査があります。
昨年12月に、見つかった初期のガンも毎年検査を欠かさなかったお陰で、大手術にならずに済みました。
あと半年遅れていたら、5センチくらいに成長し、血管に絡んできたら外科手術だけではすまなかったかも知れません。
不幸中の幸いでした。

この二週間は、本人や家族が大腸癌で手術される予定の方が、五人ほどお見えになりました。
隠れ大腸癌の方も含めると、世の中にたくさんいらっしゃるのかも知れません。
先週も歌手の村田和人さんが大腸癌が、肝臓に転移して亡くなられました。
大腸癌は、必ずウォーニングがあるので変だと思ったら検査です。
初期の段階なら完治しますが、放っておくと、手の施しようが無くなります。
大腸癌ごときで、大事な命を縮めるのは勿体無いと思います。

私も健康優良児の自負がありましたが、経年でガタがきたことに気付かずに三度のガン退治させてもらいました。
なかなか貰えない勲章だと思い、これからは何事にも精進する精神を怠らないよう、残していただいた人生を有意義に過ごしていくつもりです。

今年の健康キーワード(その9)2016.2.16

開腹手術後2月2日に退院しかれこれ2週間経過しました。
お店には休まずに出ました。
まだ傷口が疼くので鎮痛剤を飲みながら多少早めに帰宅し大事をとりました。
幸か不幸かあまり忙しくなくお客様にもあまりご迷惑をお掛けすることなく平穏に過ごすことができました。
この間、気遣っていただきましたお客様や、スタッフに感謝です。

さて、検査結果の最終前報告を昨日執刀医師から伺いました。
摘出したガンは画像で確認すると27mmくらいの大きさで大腸がんと断言されました。
再発の危険性は5年経過しているのでほとんど心配はないとのことでした。
肝臓自体はたいへん元気で機能も十分に果たしているので心配はなく、4月25日の最終審査をもって肝臓部位から切り離されます。
ただしあと5年間は定期検査を続けることになります。
つまり70歳まで年に2回ほどの通院をすることが決定です。
大病院ですので何か異変があればカルテも揃っているので、お守りだと思えば苦になりません。
今後の生活については処方箋もなく食事などもなんの制限もなく、1~2ヵ月後にはお酒もゴルフもOKとなります。
退院後はやけにパワフルになったような感じで、演奏も妙に迫力があるように感じられたようです。
早寝早起きと3度の規則正しい食事で過ごした2週間の病院生活を強いられたことにより、元気を取り戻せたようです。
血液検査の数値はメタボ系も収まり健康そのものです。
たまには入院して疲れた人生をリセットするのもいいかもしれません。

定年された方は高額医療費限度額を認定されれば、ほとんどの成人病治療では月に3万5千円くらいで入院できます。
がん保険にも加入されていれば手術、放射線治療などは、保険会社から〝よく頑張ったね〟とボーナスが支給されますので、医療費の心配は一切ありません。
ただしベッドの差額代は支払われないので、個室などにはいるとたいへんな出費になります。
ちなみにここの個室は1日約5万円くらいですので一ヶ月もいたら150万円の負担となります。
4人部屋の廊下側でしたら、なんと1日0円です(窓側は1日2500円程度です)。
窓側は外の景色がみえるので開放感があると思いますが、私は廊下側の方が朝の太陽光が眩しくなくトイレにも近く、声を出せば看護師に聞こえやすいので廊下側を選びます。

先週がんの最新医療が放映され録画をみましたが医療の進歩はすごいです。
大腸がん、前立腺がん、乳がんについてたいへん興味深い治療法が紹介されていました。
・大腸がんの検査は従来下剤などを飲むとてもいやな方法でしたが、それをしなくて検査ができるようになります。
・前立腺がんでは場所がデリケートなためロボットアームによる治療ですが、これはアメリカではすでに導入されている最新のものです。
・乳がんでは他に転移がない場合には、日帰りでの治療ができるようになりました。

また本日朝のニュースですが、糖質制限ダイエットの著作などで知られるノンフィクション作家の桐山秀樹(きりやま・ひでき)さんが2月6日、東京都内のホテルで心不全のため急死しました(61歳)。
糖質制限ダイエット推奨の江田康二医師とも交流のあった方です。
自身の体験をもとに糖尿病の克服術を綴るとともに、糖質制限食の第一人者として「おやじダイエット部」を結成。中高年向けのダイエット本を多数出版。3カ月で15キロやせ、最終的には体重が87キロから20キロの減量に成功しました
冒頭の部分で私も糖質制限を始めましたがこの記事を読むと糖質制限食が心不全の原因と思われがちですが、糖尿病と動脈硬化がかなり進んでいたようですので一概にそれが原因だとは断定できない気がします。

何事も急激な生活の変化は心身ともにその変化に追従できないので、あまりいい影響を受けないかと思いますので何事も様子を見ながら徐々に悪い生活習慣を改善しましょう。

昨日結果報告を聞きに行った際、同室の患者さんが私の誕生日に直腸がんと胃がんの同時切除をすることになっていましたのでお見舞いに部屋まで行きました。
術後はいたってお元気そうで、いろいろ貴重な体験話を話を伺うことができました。
9時間にも及ぶ手術でしたが麻酔で意識がなくなってから、私と同じ10秒ぐらいで目が覚め、その間不思議な夢を見たそうです。
胃は全面にがんがあったため全摘となり、直腸切除後はしばらくの間人工肛門(ストーマ)の装着となりました。
術後の痛感がひどく脊髄からの鎮痛剤や経口鎮痛剤を多めに服用していたところ、幻覚症状が出て看護師さんたちにたいへん迷惑をおかけしたそうです。
入院前は一度も入院をしたこともなくとても健康体だった方ですが、お酒もタバコもゴルフもお好きとのことでした。
お年も近いので私が入院中もお互いに励ましあってきました。
このダブル手術は大成功でしたが、今は幻覚症状もおさまりあとは徐々に食生活が馴染んでくれば退院となります。
退院したら私のお店に行きたいと、目を輝かせておりました。
とにかく早くお元気になり元の生活に戻れることを望んでおります。

今年の健康キーワード(その8)2016.2.3

昨日2月2日無事退院を果たし、その足で早速週末の外部ライブに向けてのリハーサルにも参加しました

ちょうどギターのボディが傷口に当たるのでどうかな、と思いましたが意外に大丈夫でした

ベンチャーズも数曲演奏しましたが、2週間ぶりの割には違和感もなく爪弾けました

痰もあまり出なくなったので助かります

たまに咳き込むと幾分重い感じがしますが、ほとんど苦にならずに2日目を過ごしています

傷口は溶ける糸で縫合されているので抜糸はありません

シャワーなどで、いまやテープが自然に剥がれるのを待つばかりとなっています

食事制限もありませんので、普段の生活に戻ったことを報告し、本件については2月15日の結果報告までお休みさせていただきます

ご参考までに、最新医療について興味のあるかたには、最新版のこの本をご紹介します

最適な病院選びと医師選びの情報満載(542頁)で定価722円で本屋さんの店頭にあります

私がそうだったように健康な人ほど、医療に対する予備知識は少ないと思います

いざという時に備えて病気と最新医療を知っておくのも、転ばぬ先の杖になるかもしれません

hospital

今年の健康キーワード(その7)2016.2.1

月が変わり、本日待ちに待った退院のお告げをいただきました

全てのデータがたいへん良好だとのことで、明日の退院となりました

早いもので入院してから丁度2週間の最短期間でした

12月26日肝臓に影を発見
1月13日 MRT,CT,エコー,血液検査,PET診断の結果、肝細胞がんと認定
1月19日 入院~検査
1月25日 開腹手術~ICU
1月26日 普通病棟へ
1月29日 全ての管がとれて自由の身、外出許可
2月1日  最終検査報告
2月2日  退院

医師に、“これほどの初期段階で腫瘍が見つかるのは稀有なケースで、とてもラッキーだったと思います“

確かに昨年の5月に撮ったときの画像を見た限りではほとんど点のようなもので見過ごされたが、半年後の12月の定期健診で10mmを越える大きさになり、腫瘍と認知されたのでした

もし、あと半年放置しておいたら腫瘍は30mm以上になり、大きく切除することになったことでしょう(今回は500円玉くらいの切除でした)

4年度目の定期健診で見つかって幸いでした(これでもう定期健診は終りかと思ってました)

2009年(中咽頭がん)、2011年(大腸がん)、2016年(今回)と7年間に3回も癌手術をしたことになりますが、いずれの癌も定期健診で見つかり、それ自体の痛みはありませんでした

癌といれば痛く痛くて苦しみながら死に至るという恐怖概念があり、癌の宣告を受けたときには、が~んでした

父系も母系も癌は無く、過去に一度も入院はしたこともなくほんとに健康体でしたからショックは大きかった

現在は顔色もよく体調も平静とかわらず“ほんとに癌だったんだろうか?”と思ってしまいます

大脳に指令をだすと、意外に指示命令を出すようで、
今回も痰を快方に向けたり快便になるなど指令をだしたので、成果がありました

今後は、また定期健診が始まるので5年間は通うことになります

そういえば今年から虎ノ門病院のような大きな病院に入るには新しく費用負担が必要になるようですが、私はこのまま続投のようです

さて、今回の結びに、後期高齢者に近づきましたら、

・大腸がんの検診は1~2年毎に受けることをお勧めいたします

この健康ブログをご覧になり励ましのメールや、わざわざお見舞いにお越しいただきありがとうございました

何よりも勇気付けられました

お蔭様で来る2月10日で無事65歳を迎えることができました

感謝、感謝、感謝です

なお、医師からはゴルフは3ヵ月後(エルカミーノカップは5月予定)、術後1ヶ月は禁酒してください、と2月24日から飲酒の許可がおりました

2月1日虎ノ門病院にて
戸田健治