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ゴルフ研究(その1)テーマ「ミスをなくす」

golf1

●問題:“ドライバーでミスショットをするとトリプルボギーになりやすい”

●原因

ヘッドがまっすぐボールに当たってないことが単純な原因。
プレイヤーは頑固であり持論を曲げないから、“たまたま起きたこと”と決めつけ、原因を突き詰めないことに問題がある。

●要因

クラブヘッドがインパクトで上下左右にばらついて、ボールをヒットすることにある。

ただ単にこれだけのことで、ミスショットが発生する。

クラブのスィングは、頭を中心とする円の軌跡だと考えれば、軌道がぶれないようにするにはどうすればよいか改善策が生まれる。

つまり、スィングでは、頭をできるだけ動かないことに尽きる。

●対策

頭を上下左右に動かさないためには、

① ヘッドアップをしないこと。
② 体を左右にスエーさせないこと。
当たり前のことだが、この理論が身についていないから時折ミスが出る。
このミスは大叩きにつながるので、なかなか好スコアとならない。
しかし、プレイヤーは過去にこだわり良い思い出しか頭に残っていないので、歴史が繰り返されることに気がつかない。
しかも的確なアドバイスには耳を傾けず、その辺のレッスンプロにルーチンやフォームを教わったことにこだわり続ける。

ゴルフの理屈を理路整然に理解すれば、この“物理学”は簡単に解ける。

解法1

― 頭と地面の軸はスィング中に、鉛直になるよう気をつける。

解法2

― テイクバックにおいて最大のポイントは左腕にあって、決して肘を曲げない。

解法3

― 左肘がまっすぐ伸びたところがトップの位置で、その後が大切である。
― 体をひねらずに左肘がまっすぐ伸びる場所は、右に90度の位置(つまり地面に平行な状態)である。
― その位置から、コックをかける。
― 左肘を絶対に曲げないでコックをかけると、ヘッドが頭の真後ろにくるが、それ以上テイクバックしないこと(体がぶれないように)。

解法4

― ゆっくりとコックを解きながら振り下ろす。
― ここで大切なことは、振り急がないこと。
― ゆっくりとしたスィングでダウンブローを行えば、フォロースルーがスムーズに行え飛距離がグーンとアップする。

解法5

― 最後に、順を追ってアドレスでのグリッピングはユルユルにすることと、インパクトまでヘッドアップしないことと、テイクバックでオーバースィングにならないことと左肘は曲げないこと、フォロースルーは大きく取ること。
― 決して強く握り締めないことが全てのクラブに共通する重要な要素である。
― ユルユルにすることでパターならまっすぐ打ち出せるし、コックを使えばロブショットやフェアウェイウッドならダフリやトップがなくなり、非力な人でもドライバーで200ヤード以上は真っ直ぐに飛距離が伸びます。

●考察

ゴルフは物理学と数学の結集されたものであり、それに洞察力、筋力、精神力が重なり合ってできるスポーツである。

スィングはまさに円軌道であり、最下点で速度が最高に達し、ボールは接線方向に飛んでいく。
円の中心さえ動かなければ、ヘッドは元の位置に戻るのは自明である。
左肘が曲がったり、体が上下左右に動くと円の中心がずれるため、ヘッドの芯を外すことになり、スライスしたり引っ掛けたりする原因になる。
先週シニアの試合を現場で見たときにも、中島プロや牧野プロやミノザプロはまさに左肘はテイクバックで真っ直ぐでした。

ゴルフは単純なスポーツの割には、奥深いものがある。
たくさん練習すればだれでも機械のように精度が上がると思うが、理論を理解しない練習はヘタの塗り固めとなり、お金の無駄遣いである。
私は65歳になり肝臓疾患のため開腹手術をした後にゴルフを再開してみて、実践から自分でこの理論に気づき、半年で80を切る自信がわいてきた。

月1ゴルファーでは、せいぜい100を切るぐらいですが、90を切るためには
「1週間に2回はクラブを握ること(ハーフで可)」であり、これで“体が記憶を忘れないのだ”ということを付記します。