マスターの独り言
昭和の遊びをテーマに酒の肴にすると意外に盛り上がりました
いくつかネタが集まったので整理しまとめてみました(106アイテム)
分類1 鬼ごっこ(11)
・ 缶蹴り(あき缶を蹴っている間に隠れ、人質助けるゲーム)
・ 悪漢探偵(2組に分かれて、逃げる方を捕まえるゲーム)
・ 手つなぎ鬼(4人集まると、2人ずつに分かれて鬼となり捕まえる)
・ だるまさんが転んだ(鬼が振り返ったときに動くと負け 横浜では”乃木さんは偉い人”、江東区では”東郷さんは偉い人”、北区では”インディアンのふんどし”、京都では”坊さんが屁をこいた”、富山では”兵隊さんが通った”、他に”インド人の黒ん坊”、など10個の言葉で鬼が叫ぶ)
・ かくれんぼ(みんな家に帰っても気づかず、ずっと隠れていたこともあった)
・ 鬼ごっこ
・ 駆逐水雷(駆逐艦>水雷>戦艦>駆逐艦、の担当者が相手を捕まえる戦争ゲーム)
・ 度胸試しのかくれんぼ(暗くなってから、お寺の縁の下などに忍び込む)
・ 椅子取りゲーム(人数より1席足りない椅子を号令で一斉にとりあう、座れなかった人が鬼になる)
・ ハンカチ落とし(手を背中でくみ鬼がその中へハンカチを落としたらすぐに鬼を追いかけて捕まえる、失敗したら鬼になる)
・ 手遊び(5~6人で円座に座り、番号を呼び呼ばれた人が次の番号を言う 手をたたいて1番の人から”パンパンいちに”というと2番の人がそれに続く 呼ばれた人が遅れたり分からなくなったりしたら負けて抜ける)
分類2 勝負事(9)
・ ビー玉(土の地面に星を描いた中にビー玉を賭けて、取り合うゲーム)
・ チェアリング(アスファルトで、ビー玉ゲームと同じルールで取り合うゲーム)
・ メンコ(路上にメンコでサバを作り、”起こし”といって相手のメンコをひっくり返し取り合うゲーム
小さいまるいメンコは手のひらを山型にし、叩いて返す時の吸引風圧でひっくり返します)
・ ベイゴマ(バケツとシートと紐でトコを作り、相手の駒を弾いて外に出し返し取り合うゲーム)
・ 馬乗り(数人で人間台を作り、そこに飛び乗り台を崩す危険な遊びでした)
・ チヨコレイト(デパートの階段で親の買い物の間の時間潰しに遊んだ、じゃんけんで勝つとその文字数だけ進める、グーはグリコ3,パーはパイナツプル6)
・ じゃんけん(ちっけったともいい、手首を交差しクルット回して覗き込み、空いた穴の形状で、出すものを占うこともあった)
・ ぐーにっさい(じゃんけんとは違いグッパ、チッパ、グッチと言って相手が同じものを出したら勝ち)
・ あっち向いてホイ(指さした向きに顔を向けると負け)
分類3 ボール遊び(7)
・ 草野球(上野公園や道路でチームを作り遊んだ、短いさんかくベースもあった)
・ ドッジボール(いまでも小学校では遊んでいるそうな)
・ ポートボール(バスケのように椅子の上に乗ったキーパーがボールを取ったら得点になる)
・ 羽根つき(正月の魔よけの遊び 黒い玉は無患子(子供が患わない)をはね(羽根)のけ、墨塗は鬼が嫌う黒色)
・ 三歩取り(ボールを股の下から投げて相手にぶつけるゲーム、片手で取ると1歩前に進めるなど)
・ ごろベース(庭球を素手で打ち、野球と同じルールで遊ぶゲーム)
・ 紙風船(ゴムまりの代わりに、口で膨らませ手で打ち合う)
分類4 女の子などが主役のおとなしい遊び(10)
・ おはじき(相手のおはじきを当て親指を中心に回して陣地を作れる陣地取合戦ゲーム)
・ 石蹴り(月下水木金土のマスを作り、石を蹴り陣地を取り合うゲーム)
・ おままごと(ござを敷いて色水を作ったり)
・ お医者さんごっこ
・ ゴム縄(電柱などに端を巻き付けたり二人の足で引っ張り”きんし輝く“を歌いながらゴムの中を出たり入ったりする
・ けんけん(地面にロウ石で長方形を書きその中に10個のますを作り片足けんけんで一周したら小石で温泉を作り自分だけが入れる)
・ カチューシャ(ロシア女性エカチェリーナの愛称)
・ 折り紙(いろんな色の正方形の紙で、千羽鶴、やっこ、あやめ、紙でっぽう、さんぼう、すいれん、紙飛行機、トリックになった帆掛け船などを作りました)
・ チョンチョリン(ヘアゴムなどで髪飾りが可愛いね という東京方言の擬態語)
・ 電車ごっこ(ひもで作った輪の中に運転手、客、車掌の順に入り、歩調を合わせ目的地まで列をなして行進する 途中でどこからともなく客が増えます)
分類5 室内のゲーム(20)
・ 花札(”おいちょかぶ”、”こいこい(五光/いのしかちょう/赤丹など)”の絵合わせで点数を競う)
・ トランプ(7並べ、神経衰弱、ページワン、ババ抜き、ナポレオン、セブンブリッジ、大貧民、ブラックジャック、カブ、51、ダウト)
・ 碁(5並べ、本碁/岡目八目、)
・ 将棋(まわり将棋、おかね将棋、はさみ将棋、本将棋、縁台将棋、大道将棋)
・ チェス(日本の将棋と違う点は、取った駒は使えません)
・ オセロ
・ 三並べ(9個のマスを描き、○が三つ並べば勝)
・ お手玉(複数お手玉を上に投げたりとったり歌に合わせ技を競う “げんこつ山のたぬきさん おっぱい飲んで ねんねして だっこしておんぶして また明日”、や ”あんたがたどこさ ひごさ ひごどこさ 熊本さ 熊本どこさ せんばさ せんばやまには たぬきがおってさ それを猟師が鉄砲で売ってさ 煮てさ焼いてさ食ってさ それをこのはでちょういとかぶせ
・ あや取り(川、ゴム、つづみ、東京タワー、一人あや取り)
・ 絵合わせ(月光仮面、七色仮面などがあり3枚で1枚の絵になる)
・ 一本橋こちょこちょ(幼児をあやす歌 “一本橋こちょこちょ たたいてつまんで 階段のぼって こちょこちょ”)
・ バンカース(銀行やとプレイヤーに分かれ、ボードに日本橋などの土地があり、買うとそこに止まった人からお金をもらえる 一周すると50ドルボーナスがもらえる資産ゲーム)
・ 野球盤(パチンコ玉の通り道の裏に磁石があり、球を吹き出すとカーブやシュートがかかる)
・ コピットゲーム(ボードにある相手の帽子に止まると捕獲でき、陣地に持って帰り、たくさん相手から取ると勝ちです)
・ 双六(ねぎぼうずのあさたろう東海道53次など)
・ 福笑い(おかめとかがありました)
・ にらめっこ(変な顔をして”にらめっこしましょ、アップップ”で笑うと負け)
・ 知恵の輪
・ カルタ(ポルトガルから伝わった遊び)
・ 坊主めくり(小倉百人一首をつかって遊ぶ 山から一枚ずつめくり、男がでたら自分のカードに加える 坊主がでたら自分カードを全部山の横に置き、姫が出たら山の横のカードを全部もらえ、蝉丸がでたら全員がカードを山の横に置く たくさんカードを集めた人が勝ち)
分類6 技を競う遊び(11)
・ 釘差し(基準線をかき相手を封じ込めると勝ち、2人は一本線、3人はT字、4人は十文字)
・ 2Bによる空中爆発(危険でした)
・ 縄跳び(3重飛び、ハヤブサなど)
・ かごめかごめ
・ ケンダマ(ろっぱ、はっぱ、このは、えのけん、一足飛び、世界一周、宇宙遊泳など)
・ 竹馬ごっご(竹を半分に切って足台を作り、乗って歩いて遊ぶ)
・ 銀杏とり(上野公園のイチョウの木に軟球で実の付いた枝に当て、バラバラと落とす)
・ ホッピング(ばね付きの玩具でピョンピョンと早くゴールまでたどり着く)
・ フラフープ(腰回りから、足や首でクルクル回す遊び、腸ねん転を起こしやすい)
・ かんしゃく玉(道に投げたりまいたりして踏むとパンと音がする)
・ パチンコ(枝木とゴムでつくった鉄砲で、鳥を狙う)
分類7 テレビなどのものまね(10)
・ 忍者ごっこ(手裏剣、忍者走り、銀杏、覆面、背負った刀で忍者の格好をした)
・ お侍ごっこ(不要になった生地の骨木を切って大小の刀を作りチャンバラする)
・ スーパーマンごっご(風呂敷などを首に巻いて、高いところから飛び降りる)
・ ウルトラマンごっこ(シュワッチといって両手でポーズをとったり、大きな手袋をはめバルタン星人の真似をした)
・ 凧あげ(街中だとよく電線にひっかかり、感電することもあり危険でした)
・ 「当たり前だのクラッカー」(てなもんや三度笠から、自慢の技が成功したときなどに言います)
・ 「あっと、驚く為五郎」(ゲバゲバ90分から、ビックリしたときに言います)
・ 「チンチロリンのカックン」(由利徹のレパートリーから、ガクっときたときに言います
・ 「なんか文句は?」(植木等のスーダラ節のふりから、片足を前にだし片手を前で左右にブラブラさせて、相手をすごむときにします)
・ 「パコンパコン」(力道山時代の豊登レスラーから 両腕を前で交差させると脇の下からパコンパコンと音が鳴り相手側を威嚇する
分類8 わらべ歌入りの遊び(7)
・ かごめ「かごめかごめかごのなかのとりは いついつでやる よあけのばんにつるとかめがすべった うしろのしょうめんだ~れ」手をつないだ輪の中の一人が目隠しをして、歌が終わったときに後ろの人が誰かを当てる団体ゲーム
・ 通りゃんせ「通りゃんせ通りゃんせ ここはどこの細道じゃ 天神様の細道じゃ ちっと通してくだしゃんせ 御用のないもの通しゃせぬ この子の七つのお祝いに お札を納めに参ります 行はよいよい帰りはこわい こわいながらも 通りゃんせ通りゃんせ」二人がアーチを作り歌が終わったときにアーチがおろし捕まえる
ちなみに”こわい”は方言で疲れたという意味もあります(母の故郷の上田青木村でもそういう意味でした)
・ 花一匁「2組にわかれ手をつなぎ前に行ったり後ろに下がったりし、”か~ってうれしや花一匁、まけ~てくやしや花一匁、あの子がほしい、あの子じゃわからん、相談しましょ” (それぞれ相談して差し出す子を決める) “xxちゃんがほしい” と交互に言い合いじゃんけんをして勝つともらえ、一人もいなくなると負ける」値段を負けさせられた花の売り手と買い手の悲喜こもごもから発祥した遊び
・ 「せっせっせ~のよいよいよい
の掛け声で二人で手を合わせ歌を歌いながら歌い終わったらじゃんけんする
茶摘み(夏も近づく~) お寺の和尚さん アルプス一万尺など」
・ おちゃらか「二人で向かい合い手を合わせ歌を歌いながら歌い終わったらじゃんけんする “おちゃらかほいほいおちゃらかほい(じゃんけんする) おちゃらか買ったよおちゃらかほい おちゃらか負けたよ おちゃらかほい”」
・ ずいずいずっころばし(親指と人差し指で穴を作り、歌が終わったとき穴に捕まると負け “ずいずいずっころばし 胡麻味噌ずい 茶壷に追われてドッピンシャン 抜けたらどんどんこしょ 俵のネズミが米食ってチュウチュウチュウ おっとさんが呼んでもおっかさんがよんでも 行っこなしよ 井戸の周りでお茶碗欠いたの だぁれ” 支離滅裂で意味不明の歌詞ですが諸説あってたいへん面白いです
茶壷は大名行列のようなものでドッピンシャン(戸を閉める) ドンドコショ(一息ついた) 艶物に転じて茶壷は秘部を指したり、本能寺の変の黒幕が隠れているという都市伝説では俵のネズミは秀吉を指す)
・ いろはにこんぺいとう(ゴムひもを使って紐に触れないようにまたいだり、くぐったりして歌が終わるまでに反対側まで行けるかを競うゲーム
「いろはにこんぺいとう こんぺいとうは甘い 甘いはお砂糖 お砂糖は白い 白いはうさぎ うさぎは跳ねる 跳ねるはノミ ノミは赤い 赤いはほうずき ほうずきは鳴る 鳴るはおなら おならは臭い 臭いはうんこ うんこは黄色い 黄色はバナナ バナナは高い 高いは十二階 十二階は怖い 怖いはお化け お化けは消える 消えるは電気 電気は光る 光はオヤジの禿げ頭」
分類9 おなじない、呪文、憎まれ口など(9)
・ おなべふ(お=おりこう、な=泣き虫、べ=勉強家、ふ=不良 手首から始め肘までを親指と人差し指の幅でで計測しその数で決める)
・ 明日天気にな~れ(はいていたサンダルなどを蹴上げて表が出れば晴れ)
・ こっくりさん(どこか映画ジュマンジにどこか似ているような怖いゲーム)
・ 「あら!まっちゃんデベソの宙返り」(まっちゃんとは尾上松之助のこと)
・ 「バカカバ チンドン屋 お前の母さんデベソ」(目を両手で釣り上げて、舌で”べえ”をして憎まれ口を言うと、”そう言うおまえもデベソ”と切り返される
・ 縁日のガス風船売り(お金を払うと足でペダルを踏みながら調子よく念仏を唱え始める “そうなんぐーりんぎょう ろくじゅうじゅうねん ピイーカンノン りきどーじーき うっうっ” とほっぺを膨らませ最後に”うっうっ”と言うとガスの注入が終わり風船で頭を叩かれてから貰えます
なんと意味不明な念仏でしたが面白くてなぜか覚えてました
・ えんがちょ切った(不浄のもの踏んだり触ったときに、中指と人差し指を交差させて、”えんがちょ切った”と唱えると浄化される または両手を前に出し羊羹切ったとも言う)
・ ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本の~ます(嘘ついたらゲンコツ1万回だぞと脅す言葉 江戸時代では吉原遊女がなじみの客への誓いとして指先を切って渡したという説と戦国時代武士が同士討ちをしたときに右手の指を切ったという説もある さらに“死んだらごめん”と続く)
・ ジュゲムジュゲム ゴコウのスリキレ…(早口言葉 子供が長生きすることを願い長い名前を付ける落語の噺 後半は“パイポパイポパイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助”と締める
分類10 その他(行商人/流行など)(12)
・ 自動車ガム(国別に10種類集めると景品がもらえた 出にくいものが必ず)各国に1種類ずつありました 日本車では”10番目のスズライト”でした 景品が欲しくてダース買いもしました
・ 紙芝居(代金の代わりにもらった赤い飴状のものを舐めたり、粉を固めたものを爪で割って、文字をきれいに切り抜くとおまけをもらえた)
・ 竹やーさおだけ(リヤカーに洗濯物干す竹の長ざしを積んで行商にきた)
・ きんぎょー きんぎょー(リヤカーいっぱいに金魚鉢をゆるしながら売りにきた)
・ 富山の薬売り(”カチャカチャ”とリズムにのって、商人が小ダンスを担いで行商にきた)
・ 桃太郎のきび団子(白い湯気を出した屋台を引きながら笛などを鳴らして存在をアピールした
・ 自転車の豆腐売り(小型のラッパを吹いて夕方になると売りに来てました)
・ 自転車の魚売り(リヤカーできて注文があるとその場で魚などをさばきます)
・ バナナのたたき売り(上野のアメ横にいくと浪花節風の声で頭鉢巻と腹巻の親父(ダメオヤジ風)が”もってけ泥棒”とどなりながら、新聞紙をたたいて売ってました
・ ダッコチャン(若い子たちがビニール製の黒人風の人形と腕を組んだりして町中を闊歩してた)
・ おしくらまんじゅう(背中合わせでエンジンを組み、隣の人同士で腕を絡め、” おしくらまんじゅう押されて泣くな”と歌いながら冬の寒い日に体を温め合う)
・ ちゅうちゅうたこかいな(おはじきなどを数えるときに、2つずつ分け合計10個となる “にーしーろーやーとー”と同じ)
我々の時代は、こんなに遊ぶアイテムがありましたが、今の子供たちはどうなんでしょうね。